入替いれかえ)” の例文
御飯の給仕やら番茶の入替いれかえやらで、どうやら年増芸者のはなしも中絶した時、辰千代という女が明けてあるふすまの外に手をついた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
代地の方は建具造作ぞうさく入替いれかえ位にてどうにか住まへるかと存じ候へども場所がらだけあまり建込たてこ日当ひあたりあしく二階からも一向に川の景色見え申さず値段も借地にて家屋だけ建坪三十坪ほどにて先方手取一万円引ナシとは大層な吹掛ふっかけやうと存じ候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)