いん)” の例文
同年、十二月にはまた、尚書令しょうしょれい董允とういんが死んだ。いんえんに次ぐ重臣であり、剛直をもって鳴っていたので、琬の死以上、これを惜しむ人もあった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしは余の一首の詩を見て、堀江いんと云ふものが江戸から二本松へ赴任したことを知る。允、字は周輔で、蘭軒は餞するに七律一篇を以てした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
斟酌しんしゃく損益し、進んで忠言を尽すにいたりては、すなわち、攸之ゆうしいんの任なり。ねがわくは陛下臣に託するに、討賊、興復の効を以てせられよ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)