修禊しゅうけい)” の例文
正徳せいとく十五年七峯が蘭亭らんていいにしえのように修禊しゅうけいの会をした時は、唐六如とうりくじょが図をつくり、兼ねて長歌を題した位で、孫氏は単に大富豪だったばっかりでなかったのである。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
嘉永六年癸丑きちゅう三月三日に横山湖山、鷲津毅堂の二人が羽倉簡堂はくらかんどうに招かれて、その邸に催された蘭亭修禊しゅうけいの詩筵に赴いた。簡堂の邸は下谷御徒町藤堂家の裏門前にあった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)