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価直
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かち
ふりがな文庫
“
価直
(
かち
)” の例文
人は理想あるが故に
貴
(
たふと
)
かるべし、もし実在の仮偽なる境遇に満足し了る事を得るものならば、吾人は人間の霊なる
価直
(
かち
)
を知るに苦しむなり。
一種の攘夷思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
ユーモリストに到りては
自
(
おのづか
)
ら其趣を異にすれども、之とても亦た隠約の間に情熱を有するにあらざれば、戯言戯語の
価直
(
かち
)
を越ゆること能はざるべし。
情熱
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
純潔
(
チヤスチチイ
)
より恋愛に進む時に至道に
叶
(
かな
)
へる順序あり、
然
(
しか
)
れども始めより純潔なきの恋愛は、
飄漾
(
へうやう
)
として浪に浮かるゝ肉愛なり、何の
価直
(
かち
)
なく、何の美観なし。
処女の純潔を論ず:(富山洞伏姫の一例の観察)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
余は此書の
価直
(
かち
)
を論ずるよりも寧ろ此著の精神を
覗
(
うかゞ
)
ふを主とするなり。即ち紅葉が粋と侠とを集めて一美人を作り、其一代記を
書
(
もの
)
したる中に、如何なる美があるを探らんとするなり。
粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
恋愛なるもの甚だ
価直
(
かち
)
なく、女性のレデイシップをゼントルマンシップの裡面に涵養するかはりに、
却
(
かへ
)
つて女性をして男性の為すところを学ばしめて、一種の女侠なるものを重んずるに至れり
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
価
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“価”で始まる語句
価
価値
価段
価切
価格
価打
価格札
価格表
価額
価物