侍婢こしもと)” の例文
「ナニ今日はあんなお嬢様然とした風をしているけれども、うちにいる時は疎末そまつ衣服なりで、侍婢こしもとがわりに使われているのです」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
雨に悩める、露にうるほへる、いづれ艶なるおもむきならぬは無し。木瓜ぼけはこれの侍婢こしもとなりとかや。あら美しの姫君よ。人を迷ひに誘ふ無くば幸なり。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)