侍中じちゅう)” の例文
と、告げて来たので、すぐ引っ捕えよと命じると、やがて縛られて来たのは、侍中じちゅう蔡邕さいようであったから人々はみなびっくりした。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌日には、五位の侍中じちゅう、元の左少弁に復官したのである。時に行隆、既に五十一歳という年齢であった。
李陵りりょうにとって蘇武そぶは二十年来の友であった。かつて時を同じゅうして侍中じちゅうを勤めていたこともある。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「お嬢さまは侍中じちゅう呉質ごしつというかたの娘御むすめごで、平陵へいりょう劉府君りゅうふくんの奥様ですが、府君はさきにおなくなりになったので、唯今さびしく暮らしておいでになります。決して御遠慮のないように」
弟の董旻とうびんに、御林軍の兵権をべさせ、兄の子の董璜とうこう侍中じちゅうとして、宮中の枢機すうきにすえてある。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍中じちゅう周毖しゅうひ! 校尉伍瓊ごけい! 議郎何顒かぎょう! ——」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それよ、勝助。——侍中じちゅうへ」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)