佳什かじふ)” の例文
「飛ぶ鷲の翼もたわに」などいへるは眞淵集中の佳什かじふにて強き方の歌なれども意味ばかり強くて調子は弱く感ぜられ候。實朝をして此意匠を詠ましめば箇樣な調子には詠むまじく候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
若しわれをしも蒐集家しうしふかと言はば、張三李四ちやうさんりしの徒も蒐集家たるべし。然れどもわが友に小穴一游亭をあないちいうていあり。若し千古の佳什かじふを得んと欲すれば、かならずしもかの書画家の如く叩頭百拝こうとうひやくはいするをもちひず。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
古玩にして佳什かじふならざるも、凡庸ぼんようの徒の及ばざる所なるべし。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)