仲間態ちゅうげんてい)” の例文
油断のない、気配りをしながら、一人の仲間態ちゅうげんていの男が、ふもとから小走こばしッこくけ上がってきた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と一緒に、石置場の蔭から、急に仲間態ちゅうげんていの男が立って、ドーンとお藤にぶつかって行った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのお米が——今何げなく眺めた阿波座堀あわざぼりはしけの中に、その頃より肉づきさえよくなって、仲間態ちゅうげんていの男と話を交わしていたので、お吉は、驚きのあまり、ジッと、見定めるという余裕もなく
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その仲間態ちゅうげんていではいかん。早飛脚はやびきゃくの支度を」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とば口にいた仲間態ちゅうげんていのがつぶやいた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)