代価ねだん)” の例文
旧字:代價
敷地の買上、その代価ねだんの交渉、受負師との掛引、割当てた寄附金の取立、現金の始末まで自分にせられるので、自然と算盤そろばんが机の上に置れ通し。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「ははあ、これからいらっしゃるのでござりますか。それならば、山道三里半、車夫くるまやなどにお尋ねになりますれば、五里半、六里などと申しますが、それは丁場の代価ねだんで、本当に訳はないのでござりまする。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)