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他国者
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よそもの
ふりがな文庫
“
他国者
(
よそもの
)” の例文
野婦之池あたりにうろついていてくれればよいが、駒ヶ岳のふところへでもはいりこんだら、もう
他国者
(
よそもの
)
の衆に知れることじゃない。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他国者
(
よそもの
)
だけに、江戸には身寄りも無いらしく、かつて親類の噂などを聞いたことも無いと云った。
半七捕物帳:47 金の蝋燭
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「お嬢様、どうしてそんなことがございましょう、わたしは
他国者
(
よそもの
)
でございますから」
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お互のことだが、
他国者
(
よそもの
)
はつろうござんすな
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
両替屋出入りの客などをお
花客
(
とくい
)
にして、大きな
商賈
(
しょうこ
)
となっているうえ、渡り職人や、
旅稼
(
たびかせ
)
ぎの女芸人にいたるまで、
他国者
(
よそもの
)
が入市するには、ぜひとも
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「元よりです。けれど幸い、山木家の郎党にも、兼隆の一族にも、てまえは少しも顔を知られておりません。
他国者
(
よそもの
)
で、身分のないのが
僥倖
(
しあわせ
)
です。さっそく、取りかかりましょう」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長州の
萩
(
はぎ
)
と山口の勢力下ではあったが、比較的に雑居的ではあり、旅客が多いために
他国者
(
よそもの
)
扱いもうけないし、そして、また名物の
河豚
(
ふぐ
)
の味にも食い馴れて、二年以上も住んで来たので
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、どこへ行っても、この
他国者
(
よそもの
)
夫婦は、土地性に合わない、肌を持っているために、
稼業
(
かぎょう
)
にはありついても、
人交際
(
ひとづきあ
)
いとか、習慣とかに、馴じみきれず、一年と居着いた土地はないのであった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“他国”で始まる語句
他国
他国侵逼難