仁介にすけ)” の例文
郡内ぐんないの長脇差で、鮎川あゆかわ仁介にすけというものがある。この甲州では有名な博奕ばくちうちでな、その、身内どもが、先ごろ御岳みたけへ参った時に、見たという者の話だが……」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鮎川の仁介にすけ郡内ぐんない部屋へ泊ったのが、ちょうど、去年の寒い頃で、お稲は、その時、った女だった。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「爺さん。鮎川の仁介にすけの部屋があるという、小篠はもうすぐそこだったな」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「鮎川の仁介にすけでございます」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)