人橋ひとばし)” の例文
其時そのときはじめてたとかつて人橋ひとばしかけてやい/\ともらひたがる、御身分おみぶんがらにも釣合つりあひませぬし、此方こちらはまだつからの子供こどもなに稽古事けいこごと仕込しこんではおきませず
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
兎も角、それから若樣はすつかり夢中になつて、お糸さんの養い親の市之助に、人橋ひとばしをかけて口説くどいたが、提灯ちやうちんの釣鐘のと言つて、何んとしても父親は承知してくれねえ。