交替こうたい)” の例文
守衛は何人か交替こうたい門側もんがわめ所にひかえている。そうして武官と文官とを問わず、教官の出入ではいりを見る度に、挙手きょしゅの礼をすることになっている。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おりから、ちょうど交替こうたいの警官が来たのをさいわい、娘をつれ、出張中の捜査本部のある竹柴村たけしばむらへおりていった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大勢雇って、地蔵様のまわりをわいわい騒いであるいたんです。ただ地蔵様をいじめて、いたたまれないようにすればいいと云って、夜昼交替こうたいで騒ぐんだって
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ふいに何者かの襲撃しゅうげきを受けないともかぎらないので、ふたりずつ交替こうたいに休むことにした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ほろ交替こうたいしゆく者にたいする抒情的じょじょうてきな愛も、おのずから説明がつくわけです。
「はつ恋」解説 (新字新仮名) / 神西清(著)