亡矣なし)” の例文
今日こんにちではあまり用をなさないので、私もほとんど忘れていたが、今や先生の訃音ふいんを聞くと同時に、にわかにかの字書を思い出して、塵埃ほこりはたいて出して見た。父は十年ぜんに死んだ。先生も今や亡矣なし
一日一筆 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)