“五晩”の読み方と例文
読み方割合
いつばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
莫斯科モスコオまであとがもう五晩いつばんあると思つて溜息をいたり、昨日きのふ一昨日をとゝひも出したのに又子供達に出す葉書を書いたりして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
五晩いつばんばかりも岸本はよく眠らなかった。彼には自分で自分が持ち切れなくなって来た。到頭彼は節子にてて、嫂に読んで聞かせても差支さしつかえの無い手紙を書き、別に書いたものを同封した。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)