二行ふたつら)” の例文
宮柱太しく立てる神殿いと広くきよらなるに、此方こなたより彼方かなた二行ふたつらともしつらねたる御燈明みあかしの奥深く見えたる、祝詞の声のほがらかに澄みて聞えたる、胆にこたえ身にみて有りがたく覚えぬ。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)