“二人曳”の読み方と例文
読み方割合
ににんびき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると山内さんないの方から、二人曳ににんびきで威勢よくけて来た車が、いずれ注意をしたものだろうが、私はそれが耳にも入らず中央まんなかに、ぽつりと立っていたので
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
軒を離れて、くるまに乗る時、欄干に立った、丸官、と顔を上下うえしたに合すや否や、矢を射るような二人曳ににんびき。あれよ、あれよと云うばかり、くるわともしに影を散らした、群集ぐんじゅはぱっと道を分けた。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)