久米島くめじま)” の例文
首里しゅりの仕事を筆頭に、八重山の白絣しろがすり宮古みやこ紺絣こんがすり、それに久米島くめじまの久米つむぎなど、実は百花の美を競う有様であります。
沖縄の思い出 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
那覇を開いたのは久米島くめじまの方を通ってくる北の航路が開始されてからであるが、それはずい時代の事とされている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
閉じめて置かれんことを祈念した、久米島くめじま仲里間切なかざとまぎりの数々の祭文は、ともかくも新らしい暗示であった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
支那ではこの島を琉球と呼びました。沖縄はその本島のほかに沢山の島々があって、中で久米島くめじまとか宮古島みやこじまとか八重山島やえやまじまとかの名は、度々耳にするところであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
久米島くめじま仲里間切なかざとまぎり二百数十年前の記録に、稲の祭に伴なう村々の願文がんもんを載せてあるが、その中には一つならず、鼠を小舟に載せてニルヤの磯に送り返すついでをもって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)