中座ちゅうざ)” の例文
はなはだ失礼ですが、今夜はよんどころない会があって、ちょっと顔を出さねばなりませんから、中座ちゅうざをいたします。どうぞ皆さん『雨しょぼ』でも踊らせてゆっくりお過し下さい。」
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
使屋つかいやに手紙を持たせて、二、三ヵ所の賭場どばへ、ならず者の狩り集めにやってあるところだ。しかるに、返事もこないうちに、周馬が中座ちゅうざしかけたから、お十夜が少しムッとした。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しばらくの間、中座ちゅうざごめんを」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)