不外聞ふがいぶん)” の例文
外にでて物を買うをいやしむがごとく、物を持つもまた不外聞ふがいぶんと思い、剣術道具釣竿の外は、些細ささい風呂敷包ふろしきづつみにても手に携うることなし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
金の魚虎しゃちほこは墺国の博覧会につぎ出したれども、自国の金星の日食に、一人の天文学者なしとは不外聞ふがいぶんならずや。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)