上蔟じょうぞく)” の例文
何時いつの頃であったか、多分その翌年頃の夏であったろう、その年おもにお島の手にまかされてあった、わずか二枚ばかりの蚕が、上蔟じょうぞくするにのない或日、養父とごたごたした物言ものいい揚句あげく
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)