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上戸
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じやうご
ふりがな文庫
“
上戸
(
じやうご
)” の例文
周子の云つた通り、此奴は若しかすると泣き
上戸
(
じやうご
)
とかいふ病ひかも知れないぞ——彼は、さう思つた。(十二年五月)
熱海へ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
ともすると連中一同が調子を
外
(
はず
)
して大騒ぎをすることがある。宮川君丈が
上戸
(
じやうご
)
であとはみんな
下戸
(
げこ
)
であつた。その下戸の種田君に追分と云ふおはこがあつた。
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
「加賀の歸り高堂の前をば通らねばならぬ處ながら、
直通
(
すぐどほ
)
りにて、其夜は雲嶺へ投宿のやうに申候、是は一杯飮む故なるべし。」天民の
上戸
(
じやうご
)
は世の知る所である。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
笑ひ
上戸
(
じやうご
)
の七平は、
尻
(
しり
)
を端折ると、手拭をすつとこ冠りに四十男の
恥
(
はぢ
)
も外聞もなく踊り狂ふのでした。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、たうとう我慢のならなくなつた笑ひ
上戸
(
じやうご
)
の吉田が、雞の締め殺されるやうな奇聲を上げて
噴
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
してしまつたので、それに釣り出されたみんなの笑ひ聲が堤の切れたやうにどつと
迸
(
ほとばし
)
つた。
猫又先生
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
我れ
頼隆
(
よりたか
)
は、日ごろ
上戸
(
じやうご
)
にて候ふ……
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それにあなたは一寸泣き
上戸
(
じやうご
)
ぢやないかしら、昨夜も終ひに其処で泣いたわよ。」
熱海へ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
“上戸”の意味
《名詞》
上戸(じょうこ、じょうご)
(じょうこ)律令制における四等戸(大戸、上戸、中戸、下戸)のうち第二等級。
(じょうご)酒が飲める人のこと。
(出典:Wiktionary)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“上戸”で始まる語句
上戸下戸