“上弦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやうげん50.0%
じょうげん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
透き通るやうな青白い額、白粉つ氣も何にも無いのですが、仕樣ことなしにニツと苦笑すると、引きしまつた薄肉色の唇の曲線が、少しばかり上弦じやうげんゆるんで、非凡のこびが湧くのです。
空気はまたみわたりました。幾晩いくばんか、たっていました。月は上弦じょうげんになっていました。わたしはふたたびスケッチをしようという考えを起しました。——月の話してくれたことをお聞きください。