上弦じやうげん)” の例文
透き通るやうな青白い額、白粉つ氣も何にも無いのですが、仕樣ことなしにニツと苦笑すると、引きしまつた薄肉色の唇の曲線が、少しばかり上弦じやうげんゆるんで、非凡のこびが湧くのです。