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万八
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まんぱち
ふりがな文庫
“
万八
(
まんぱち
)” の例文
武者絵
(
むしゃえ
)
の元祖といってもいい人で、よく両国の
万八
(
まんぱち
)
——
亀清楼
(
かめせい
)
のあるところ——に画会があると、連れていってくれたものだ。
旧聞日本橋:22 大門通り界隈一束(続旧聞日本橋・その一)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
折から
校書
(
かうしよ
)
十数輩と共に柳橋
万八
(
まんぱち
)
の水楼に在りし、明子の夫満村恭平と、始めて
一夕
(
いつせき
)
の
歓
(
くわん
)
を
倶
(
とも
)
にしたり。
開化の殺人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おおよそは何かしらに拠って、手製の
万八
(
まんぱち
)
を無遠慮に加えず、
斯様
(
こう
)
も有ったろうというだけを評釈的に述べて、夜涼の縁側に
団扇
(
うちわ
)
を
揮
(
ふる
)
って放談するという格で語ろう。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
現にその日も
万八
(
まんぱち
)
の下を大川筋へ出て見ますと、大きく墨をなすったような両国橋の
欄干
(
らんかん
)
が、仲秋のかすかな夕明りを
揺
(
ゆらめ
)
かしている川波の空に、
一反
(
ひとそ
)
り
反
(
そ
)
った一文字を黒々とひき渡して
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
“万八”で始まる語句
万八楼