“一鏨”の読み方と例文
読み方割合
ひとたがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
返して、礼を厚うして、ふたと実のいずれか、瓜のうつろの処へ、ただもう一鏨ひとたがね、何ものにても、手がほしいと言うのである。ほかの芸術における美術家の見識は知らない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
股立ももだちを取ったおもむきは、にうつ石目一鏨ひとたがねも、残りなく出来上って、あとへ、銘を入れるばかり、二年の大仕事の仕上りで、職人も一同、羽織、袴で並んだ処、その鶏の目に、瞳を一点打つとなって