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一膳飯屋
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いちぜんめしや
ふりがな文庫
“
一膳飯屋
(
いちぜんめしや
)” の例文
私はこうしたありのままの昔をよく思い出す。その半鐘のすぐ下にあった小さな
一膳飯屋
(
いちぜんめしや
)
もおのずと眼先に浮かんで来る。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
金博士の住居は、南京路でも一等値段がやすく、そして一等
繁昌
(
はんじょう
)
している
馬環
(
ばかん
)
という下等な
一膳飯屋
(
いちぜんめしや
)
の地下にあるのだ。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其處
(
そこ
)
は
一寸
(
ちよつと
)
した町になつてゐて、荒物屋や呉服屋のやうなものも見えた。
一膳飯屋
(
いちぜんめしや
)
と下駄屋とが並んでゐて、其の前には
空
(
から
)
の荷車や汚い人力車が
曳
(
ひ
)
き
棄
(
す
)
てゝあつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ある時の彼はまた
馭者
(
ぎょしゃ
)
や労働者と一所に
如何
(
いかが
)
わしい
一膳飯屋
(
いちぜんめしや
)
で
形
(
かた
)
ばかりの食事を済ました。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だに
因
(
よ
)
ってまた空腹に立ち戻ったと説明したら善く
呑
(
の
)
み込めるだろう。さて空腹にはなったが、最後の
一膳飯屋
(
いちぜんめしや
)
はもう通り越している。
宿
(
しゅく
)
はすでに尽きかかった。行く手は暗い山道である。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
膳
常用漢字
中学
部首:⾁
16画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“一膳飯”で始まる語句
一膳飯