一番好)” の例文
二三日にさんにち雨が多かつたものですから、わたしの庭の一番好い花を切つたのですけれど、このとほりなんですよ。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
縊死くびくくりが楽だというけれどというので、いやですわ、はなを出すのがあるといいますもの、水へはいるのが形骸かたちを残さないで一番好いと思うと言いますと、そうかしら、薬をむのは苦しいそうだね。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
途中の街々まち/\のイルミナシヨンの中ではオペラの前の王冠が一番好いと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)