一槍いっそう)” の例文
と鉄砲組の狙撃そげきを制して、一槍いっそうをもって立ちむかい、ついに突き伏せてその首級をあげた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まがものの神尾主膳であった折助の権六を一槍いっそうもとに床柱へ縫いつけた時、主膳の同僚木村は怒り心頭より発して、刀を抜き放って竜之助に斬ってかかったが、もろくもその刀を奪い取られて
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)