一拍子ひとびょうし)” の例文
つづみの上手、工藤左衛門尉祐経くどうさえもんのじょうすけつねは、はや一拍子ひとびょうし入れて、此方こなたへ眼を向けた。銅拍子どびょうしは、畠山庄司重忠はたけやましょうじしげただ。——静のすがたを、祐経とはさみ合って、ゆかを取った。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)