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一応
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いちおう
ふりがな文庫
“
一応
(
いちおう
)” の例文
旧字:
一應
逆に云へばかう云ふ風に自然が見えればこそ、かう云ふ画が
此処
(
ここ
)
に出来上つたのだから、
一応
(
いちおう
)
は
至極
(
しごく
)
御尤
(
ごもつと
)
もである。
西洋画のやうな日本画
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この方面で知名の熟練の医師のところへ彼を同伴して、
一応
(
いちおう
)
その医師の意見を聴くことにした。
世界怪談名作集:06 信号手
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
三右衛門はちょっと云い
澱
(
よど
)
んだ。もっとも云おうか云うまいかとためらっている
気色
(
けしき
)
とは見えない。
一応
(
いちおう
)
云うことの順序か何か考えているらしい
面持
(
おもも
)
ちである。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一応
(
いちおう
)
は気の毒に思っていても、その気もちを露骨に表わすことは嫌っているらしい話しぶりだった。
死後
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
現に
遭難民
(
さうなんみん
)
の話を聞いて見給へ。思ひの
外
(
ほか
)
芸術的なものも
沢山
(
たくさん
)
あるから。——元来芸術的に表現される為にはまづ
一応
(
いちおう
)
芸術的に印象されてゐなければならない筈だらう。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「芥川龍之介と来た日には
大莫迦
(
おおばか
)
だわ!」何と云うお
転婆
(
てんば
)
らしい放言であろう。わたしは心頭に発した怒火を一生懸命に
抑
(
おさ
)
えながら、とにかく
一応
(
いちおう
)
は彼女の論拠に点検を加えようと決心した。
文放古
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“一応”の意味
《名詞・形容動詞》
一応(いちおう)
一通り。大略。一定程度。大体。
とりあえず。ひとまず。念のため。
名目上。形の上では。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
応
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“一応”で始まる語句
一応その字