“兎角”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とかく95.8%
とか1.7%
とかう1.7%
とにかく0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人旅の心安さに朝の出立は兎角とかく遅くなり勝だ。寝覚の里の南はずれまで行くと、教えられた通り駒ヶ岳登山道と書いた杭があった。
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
それが一一(四字不明)どうかは分らないが、皆が皆辟易へきえきしたとも云い切れまい。いや兎角とかく此道ではブレーキが利きにくいものだ。
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
兎角とかうするうちに半紙八つ切りの料の紙、小さく折られたるが雲形塗のお盆の上にうづたかくなりぬ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
兎角とにかく、等閑に附され勝である。
児童の解放擁護 (新字新仮名) / 小川未明(著)