“ロウマ”の漢字の書き方と例文
語句割合
羅馬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沙翁シェクスピヤいた所をわたしが評したのです。——安図尼アントニイ羅馬ロウマでオクテヴィアと結婚した時に——使のものが結婚の報道しらせを持って来た時に——クレオパトラの……」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
羅馬ロウマは一都府の名で、また昔は世界の名であつた。ルーソーは欧羅巴エフロツパ中に響く喇叭らつぱを吹いた。コルシカ島はナポレオンの生れた処だ。バイロンといふ人があつた。トルストイは生きて居る。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
羅馬ロウマの君は埃及エジプトに葬むられ、埃及なるわれは、君が羅馬にうずめられんとす。君が羅馬は——わが思うほどの恩を、きわれにこばめる、君が羅馬は、つれなき君が羅馬なり。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)