“ゴムわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
護謨輪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人が主人で、出先に余り数はなし、母衣ほろを掛けて護謨輪ゴムわきしらせるほど、光った御茶屋には得意もないので、洋傘こうもりをさして、抱主がついて、細かく、せっせと近所の待合小料理屋を刻んで廻った。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「成金が通るネ——護謨輪ゴムわかなんかで」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
津田のうちとほぼ同じ方角に当る岡本の住居すまいは、少し道程みちのりが遠いので、三人のあといたお延の護謨輪ゴムわは、小路こうじへ曲る例のかどまでいっしょに来る事ができた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)