“ゑんたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
円体33.3%
怨懟33.3%
遠黛33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
 御せついはくおよそもの方体はうたいは(四角なるをいふ)かならず八を以て一をかこ円体ゑんたいは(丸をいふ)六を以て一をかこ定理ぢやうり中の定数ぢやうすうしふべからず」云々。雪をむつはなといふ事 御せつを以しるべし。
次で山陽はを新町に下して、京都に土著した。嘗て森田思軒の引いた菅茶山の蘭軒に与ふる書は、此比裁せられたものであらう。当時の状況を察すれば、書に怨懟ゑんたいの語多きは怪むことをもちゐない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
午時うまのとき吹上堤を過ぐ。左は林近く田野も甚ひろからず。荒川の流遠くより来る。右は山林遠く田野至て濶く、溝渠縦横忍城をしじやう樹間に隠顕して、遠黛ゑんたい城背に連続す。四里八丁熊谷駅。絹屋新平の家に投宿す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)