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わんがた
余は既に土器の中に
湯水を飮むに
適したる
椀形のもの有る事を述べしが、別に
急須形のもの有り。
遺跡より
發見せし土噐の中には
椀形のもの有り、
皿形のもの有り、鉢形のもの有り、
諸種の飮食物を
盛るに
適す。是等の他に食器として
用ゐるに足る
小籠抔も有りしならん。
未開社會に於ては
井戸を
掘る術、水道を
設くる術も無き
譯故、コロボツクルの如きも、水の
入用を
感じたる時には必ず川邊に至りしならん。
遺跡より
發見する所の土器の中には
椀形のもの少からず。
猟士は
山刀を抜いて白樺の幹の皮を上に一刀、下に一刀
傷け、右と左の両脇を截ち割ってグイと
剥くと、前垂懸け大の長方形に
剥げる、頸の背骨に当るところを
彎形に切り抜いて