“わらづと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藁苞93.8%
藁包6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丑之助は、晴々といって、藁苞わらづとの腹を破った。その中から一羽の鶯がね出した。そして征矢そやみたいに、城の外へ飛んで行った。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藁苞わらづとよりそろ/\と出しこししつかとゆひつけ之までかぜを引たりと僞り一ト夜も湯には入らざるのみか夜もろく/\に目眠まどろまず心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
少し歩いてからしなびたべに花殻はながらをやはり二三本藁包わらづとにしたのを買った。また少し歩くと、数株のひしを舗道に並べて売っている若い男がいた。A君はそれも一株買った。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)