“らんる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襤褸90.9%
蘭留9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち錦緞きんどん綸子りんず・綾・錦等の精巧なる織物を製造したるは、これわが邦人民の襤褸らんるさえ纏うあたわざるものありたればなり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「君は計畫に疲れたと云ふが、疲れついでに、君」と、氷峰は義雄に、「いツそ、ずツと格を落して、札幌に襤褸らんる會社を起して見たら、どうぢや?」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
永山ながやま比布ぴつぷ蘭留らんると、眺望ながめは次第に淋しくなる。紫蘇しそともつかず、麻でも無いものを苅つて畑に乾してあるのを、車中の甲乙たれかれが評議して居たが、薄荷はつかだと丙が説明した。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
永山ながやま比布ぴっぷ蘭留らんると、眺望ながめは次第に淋しくなる。紫蘇しそともつかず、麻でも無いものを苅って畑にしてあるのを、車中の甲乙たれかれが評議して居たが、薄荷はっかだと丙が説明した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)