“らしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ラシャ
語句割合
羅紗97.1%
呢布1.5%
騾車1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強く摩擦すれば被害者の着ていたメルトン(羅紗らしゃの一種)の服地から細かい毛がかすりとられて、窓枠に付着するに相違ありません。
五階の窓:02 合作の二 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
もっぱら西洋の割烹りょうりを用い。家屋すまいも石造玻窓はそうにかぎり。衣服は筒袖呢布らしゃならでは着するをいとい。家の婢僕ひぼくに至るまでも。わが国振りの衣服を着せしめず。皆洋服の仕為着しきせを用いしむるまでにして。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
褐色の道路を、糧餉ひょうろうを満載した車がぞろぞろ行く。騾車らしゃ驢車ろしゃ、支那人のおやじのウオウオウイウイが聞こえる。長いむちが夕日に光って、一種の音を空気に伝える。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)