“ようざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鷹山37.5%
腰斬25.0%
庸山12.5%
洋算12.5%
羊山12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鷹山ようざん上杉治憲うえすぎはるのり公が日向高鍋たかなべ城主、秋月家より宝暦十年の頃十歳にして、米沢上杉家へ養子となって封を襲うた関係上、九州の特色ある玩具が奥州に移ったものと見られる。
土俗玩具の話 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
だから自分も肢解しかいされようと腰斬ようざんにあおうと、そういうものなら甘んじて受けるつもりなのだ。しかし、この宮刑きゅうけいは——その結果かく成り果てたわが身の有様というものは、——これはまた別だ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
天長和尚の関捩くわんれいを透破し、繋留けいりう久しからず花園妙心寺聖沢院の庸山ようざんの室に投じ(中略)——三十五歳、初めて法山第一坐となり、美濃正伝寺の請に応じ、いで大仙寺の廃を興す。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
築地つきじ海軍操練所で算数の学を修め、次で塾の教員の列に加わった。弘前に徙って間もなく、山澄は熕隊こうたい司令官にせられた。兵士中を立てんと欲するものは、多くこの山澄を師として洋算ようざんを学んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ここに、黄巾の残党で、何儀かぎ黄邵こうしょうという二頭目は、羊山ようざんを中心に、多年百姓の膏血こうけつをしぼっていたが
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)