腰斬ようざん)” の例文
おりから従卒ボーイのうずたかく盛れる菓子皿持ち来たりて、士官次室ガンルームの話はしばし腰斬ようざんとなりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
だから自分も肢解しかいされようと腰斬ようざんにあおうと、そういうものなら甘んじて受けるつもりなのだ。しかし、この宮刑きゅうけいは——その結果かく成り果てたわが身の有様というものは、——これはまた別だ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)