“ゆきつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行著33.3%
到着33.3%
往着33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ややしばらく泳いでゐたが人の両手が水面から出たあたりに行著ゆきつくと、頭の方を下にして水中ふかくくぐつて行つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
この街道の開通されるまでは、小山を幾つも越えてやうや上山かみのやま行著ゆきつくのであつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
行く行く彼らは土人の部落——すなわち部落へ到着ゆきつくごとに飾り玉や玩具を出して見せて彼らの食料と交換した。米や野菜や鶏や卵や唐辛とうがらしまたは芭蕉の実やココアなどと貿易したのである。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
王族広間のかみのはてに往着ゆきつき玉ひて、国々の公使、またはその夫人などこれを囲むとき、かねて高廊のに控へたる狙撃聯隊の楽人がひと声鳴らすつづみとともに「ポロネエズ」といふまいはじまりぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)