“やまゆり”の漢字の書き方と例文
語句割合
山百合100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かばんを置いたる床間とこのまに、山百合やまゆりの花のいと大きなるをただ一輪棒挿ぼうざしけたるが、茎形くきなりくねり傾きて、あたかも此方こなたに向へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今秋は御地おんちより山百合やまゆり二千個、芍薬種子たね三升程、花菖蒲はなしやうぶ五百株送附し来る都合に相成居り候間、追つて明年の結果御報知申上ぐべく候。(後略)
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
自分はすぐに顔を洗いに行った。不相変あいかわらず雲のかぶさった、気色きしょくの悪い天気だった。風呂場ふろば手桶ておけには山百合やまゆりが二本、無造作むぞうさにただほうりこんであった。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)