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やそじらう
ふりがな文庫
“やそじらう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
八十次郎
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八十次郎
(逆引き)
門外に来てゐるのは二
人
(
にん
)
の少年であつた。一
人
(
にん
)
は東組町
同心
(
どうしん
)
吉見九郎右衛門
(
よしみくらうゑもん
)
の
倅
(
せがれ
)
英太郎
(
えいたらう
)
、今一人は同組同心
河合郷左衛門
(
かはひがうざゑもん
)
の倅
八十次郎
(
やそじらう
)
と
名告
(
なの
)
つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
密訴
(
みつそ
)
をした平山と父吉見とは
取高
(
とりだか
)
の
儘
(
まゝ
)
譜代席小普請入
(
ふだいせきこぶしんいり
)
になり、吉見英太郎、河合
八十次郎
(
やそじらう
)
は
各
(
おの/\
)
銀五十枚を
賜
(
たま
)
はつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
まだ
暁
(
あかつき
)
の
白
(
しら
)
けた光が
夜闇
(
よやみ
)
の
衣
(
きぬ
)
を
僅
(
わづか
)
に
穿
(
うが
)
つてゐる時で、
薄曇
(
うすぐもり
)
の空の下、風の無い、沈んだ空気の中に、二人は寒げに立つてゐる。
英太郎
(
えいたらう
)
は十六歳、
八十次郎
(
やそじらう
)
は十八歳である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
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