“やきち”の漢字の書き方と例文
語句割合
弥吉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時の生徒で、今名を知られているものは山路愛山やまじあいざんさんである。通称は弥吉やきち、浅草堀田原ほったはら、後には鳥越とりごえに住んだ幕府の天文かた山路氏のえいで、元治げんじ元年に生れた。この年二十三歳であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
菊枝は前の囲者が居た時分から、縁あってちょいちょい遊びに行ったが、今のお縫になっても相変らず、……きっとだと、両親ふたおやが指図で、小僧兼内弟子の弥吉やきちというのをむかいに出すことにした。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弥吉やきちじいさんのまごに、新吉しんきちという少年しょうねんがありました。おかねとはなかよしでありました。新吉しんきちには両親りょうしんがなく、おじいさんにそだてられたのであります。
都会はぜいたくだ (新字新仮名) / 小川未明(著)