“もんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紋切33.3%
文切33.3%
門旗33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中には一通の手紙と半紙に包んだ四角なものがはいっていた。手紙には金釘かなくぎのような字で、おぼつかなく別れの紋切もんきがたの言葉が書いてあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
と、女はきまって、男の膝をぴしゃりと平手で打って、これほど思って苦労しているのにという紋切もんきがたの表情をしてみせた。それからいま一人塚崎つかざきの金持ちの百姓の息子むすこが通って来た。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ただその言語動作が普通の半可通はんかつうのごとく、文切もんきがたの厭味を帯びてないのはいささかのでもあろう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どかんと、はるか馬場の末のほうで、烽火のろし用の爆音が、夕空にこだました。見れば、西の門旗もんきの下からは、急先鋒索超さくちょう、東門からは、青面獣楊志ようし。各〻さんぜんたるよろいかぶとのいでたち。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)