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			もっそう
		
		  
	
	
	
	
	
		
		
			痩せに痩せた
干瓢、ひょろりとある、脊丈のまた高いのが、かの墨染の
法衣の
裳を長く、しょびしょびとうしろに
曳いて、前かがみの、すぼけた肩、
長頭巾を重げに、まるで影法師のように
 
			
		 
		
			入口の片隅に、フト
燈の暗い影に、
背屈まった和尚がござる! 鼠色の
長頭巾、ト二尺ばかり
頭を長う、肩にすんなりと
垂を
捌いて、墨染の
法衣の袖を胸で
捲いて、
寂寞として
踞った姿を見ました……
 
		
	 
	
	
		
		
			団子が無くなったので
盛相を開けて、その
桮棬の器に入れた
粥飯などを
喫いだした。