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もそろ
ふりがな文庫
“もそろ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
醨
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醨
(逆引き)
楤
(
たら
)
の木の心から製した
醨
(
もそろ
)
の酒は、その傍の
酒瓮
(
みわ
)
の中で、
薫
(
かん
)
ばしい香気を立ててまだ波々と
揺
(
ゆら
)
いでいた。若者は片手で粟を
摘
(
つま
)
むと、「卑弥呼。」と一言呟いた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
そうして、王宮からは、
醨
(
もそろ
)
や
諸白酒
(
もろはくざけ
)
が鹿や猪の肉片と一緒に運ばれると、白洲の中央では、
薏苡
(
くさだま
)
の実を髪飾りとなした
鈿女
(
うずめ
)
らが
山韮
(
やまにら
)
を振りながら、
酒楽
(
さかほがい
)
の
唄
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
い上げて踊り始めた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
松明
(
たいまつ
)
を
咬
(
か
)
んだ
火串
(
ほぐし
)
は円形にその草野を包んで立てられた。集った
宮人
(
みやびと
)
たちには、鹿の肉片と、松葉で造った
麁酒
(
そしゅ
)
や
醨
(
もそろ
)
の酒が
配
(
くば
)
られ、
大夫
(
たいぶ
)
や
使部
(
しぶ
)
には、
和稲
(
にぎしね
)
から作った
諸白酒
(
もろはくざけ
)
が与えられた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
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