“めつけやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目付役50.0%
目附役50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
制止せいしする目付役めつけやくをふりもぎって、とつぜん、かれのうしろ姿を追いかけた慓悍ひょうかんなる男があった。——これ祇園藤次ぎおんとうじだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今にもあれ、徳川家とくがわけ目付役めつけやくか、酒井黒具足組くろぐそくぐみの目にでもふれたらば最後、ふたりの身の一大事となりはしまいか?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
室町むろまち将軍の目付役めつけやくともなって、そこの人出入りや市中の出来事など、つぶさに書きとめておいたのであった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大講会総奉行だいこうえそうぶぎょう大久保石見守長安おおくぼいわみのかみながやす、その家臣かしん、その目付役めつけやく、その介添役かいぞえやくとう、等、等。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よくある例で、前々から新刀試あらみだめしを心がけていた目附役めつけやく三木松兵衛みきまつべえなにがしが、それぞれ囚人の身がらをもらいうけて、これを斬った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五百いおは抽斎に嫁するに当って、比良野文蔵の養女になった。文蔵の子で目附役めつけやくになっていた貞固さだかたは文化九年うまれで、五百の兄栄次郎と同年であったから、五百はその妹になったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)