“むほんにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
謀叛人61.3%
謀反人35.5%
謀逆人1.6%
叛謀人1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ謀叛人むほんにんによくある相であります。ですから、いま小功を挙げて、これを味方にするも、後々、かならず叛くに違いありません。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「上告文は、あの通りに違いないか。将門にたいし、右馬允は、謀反人むほんにんなりと断じてあるが、それに、相違ないのか」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
図書 (心づき、蹌踉よろよろと、且つ呼吸いきせいて急いで寄る)姫君、お言葉をも顧みず、三度の推参をお許し下さい。わたくしを賊……賊……謀逆人むほんにん、逆賊と申して。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御秘蔵の兜を盗んだ謀逆人むほんにん、謀逆人、殿様のお首に手を掛けたも同然な逆賊でございますとさ。おかげで兜が戻ったのに。——何てまあ、人間というものは。——あれ、捕手とりてかかった。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此の信樂という人はしたるい身分でもないが、理非明白な人でありますから、お目付になって、内々ない/\叛謀人むほんにん取調べの掛りを仰付けられました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)